深みゆく秋の尾瀬(1)
夜行バスが大清水(おおしみず)についたのは9月30日(土)朝の3時半だった。5、6名が降りたが真っ暗闇、深山幽谷に放り出されてバスは行ってしまった、どうしよう。当てがはずれた。前回の経験から先に尾瀬戸倉(鳩待峠までマイクロバスが出る)に寄って、大清水は5時ごろ、少しでもゆっくり眠
れると思っていた。ぼんやり灯りのともった待合所に入ってベンチで仮眠を取る。みな手もちぶさた。目が覚めたら5時過ぎでようやく明るくなった。もう一人まだ眠っていたが他は出発している。尾瀬ハイキングの歴史と伝統の尾瀬沼に向かう。標高差は570メートル。ポットにつめてきた焼酎の冷水割で景気づけのうがい?をした(やめときゃいいのに)。林道風の道を歩く。イントロでよくあるパターンだがチンタラ、変化がなくおもしろくない。身体もだるい。1時間ほどたってやっと登山口へ分岐する。ザーゴーという渓流の音。とたんに元気になる。
帰りの撮影を楽しみに石ころを積み上げた階段、木道のステップを登る。山小屋宿泊組が降りてくる。挨拶は「おはようございま~す」。「~」がすれ違う風のリズム。ガイドブックに息がきれると書いてあるので覚悟はしていたが意外に早く2時間半ぐらいで三平峠についた。そこから急に下り坂の木道。帰りが大変
だ、などと歩いていくと、もはや前方に山はなくぽっかり空白。見えないが沼が広がっているらしい。尾瀬沼東岸、青い水の向こうに燧(ひうち)ヶ岳。長蔵小屋や無料休憩所がありベンチに人が休んでいる。大江湿原の方へ歩く。草紅葉を前景にシャッターをきる。話しかける相手はいないが「いいなあ」と自然に声が出た。写真(左クリックで拡大)でそのパノラマを再現できないのが残念。沼の一周もアタマにあったが最低でも+2時間は必要で帰路をゆっくりと考えて10時にはUターンをはじめた。下記にデジカメ動画9秒(4.6MB)、深みゆく秋の尾瀬、は3回シリーズ。
「060930a.MOV」をダウンロード
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コメント
街に居れば山恋し、山に居れば人恋し。
投稿: 東京遊民 | 2006年10月 3日 (火) 16時07分
自然がいいですね。ときとして人間など見たくない。「いいなあ」と思わず、声が出てしまうというのが、うなづけます。
でも免疫学者である山村雄一さん(故人)という方が司馬遼太郎さんとの対談のなかで、「孤独になろうとする欲と孤独ではずっとやり続けられないので集団をつくる欲と、この二つの欲の間を行き来しながら一生を送るのが人間だ」と仰っていました。
ブログを書くということと、書いたら書いたで、こっそりと何度もコメントがきていないかとメールを確認する。これも似たようなものかもしれません。
投稿: 尾瀬の凡人 | 2006年10月 2日 (月) 22時05分