2009年3月14日 (土)

闘争体形を確立せよ

20代の捨て難い写真が残っている。企業内組合の支部役員をやっていたときに、春闘が決着つかずストライキに突入した。工場の門にはスト決行中のタテ看板が建てられその横に赤いヤッケ、腕章、ジーパン、登山靴の私がIsamu11一人ちょっとポーズをとって写って いる。前日の就業後、支部大会(全員職場集会)を食堂で開き、厳しい交渉決裂の状況を支部長が報告し、本部のスト指令を読み上げる。 司会役の組織部長の私が「明朝は始業時を期して闘争体形を確立するので、出勤したら職場には入らずグランドに集合して下さい。」とマイクで告げる。上気する場面である。

労使協調であっても、当時の組合はまだ職場感情に押され筋を通すところがあった。あの頃の私は過激派?でその後カドがとれておとなになったとの見方のようだが若き日の心情は何も変わっていない。仕事一筋できたサラリーマン諸兄が会社で家庭で何かと受難の時代、北風にさらされている。だからといって、ぼやきや愚痴からは何も生まれない。なめられたらなめられな いようにするのは本人しかいないのである。軽んじられたら奮起して見返すことができるのは当人だけである。

皆自分のことで忙しい、誰が助けてくれるものか。人情まさに紙のごとし。渡る世間は鬼ばかりと思っておいたほうがいい。なまじ人の好意を頼っているとがっかりする。組織に従Ookami順なるをよしとしてきたビジネスエリート達よ、反逆せよ。ゴルフ、麻雀、カラオケ以外の話題を生き生きと語れ。もっと家族と地域に関われ。 社会と歴史に目を開け。人間関係の難しさに悩むより、人間力と得意技の足りなさに思 いをいたせ。

はじめは一人でもいい。自己の内面に闘争体形を確立せよ。視線きびしく背筋を伸ばして歩け。荒野に獲物を探す狼になぞらえて太古のオスの野生を呼び戻せ。 全身に熱き憤怒の血をたぎらせよ。牙をむきだせ、一剣を磨け。生殺与奪の争いに跳梁 し咆哮せよ。そして一日の狩猟を終えた夕べには、清冽な星屑を仰ぎみて宇宙を想い洞窟の焚き火に手をかざし、しめやかに愛と死を語れ。戦い続ける男の横顔は美しい。

備忘録:上記は12年前の1997年12月、会社員時代に書いた。ホームページ作成がまだ定年後の余技として見られていた。「あいつヒマだなあ」「すきだなあ」の冷笑ではなかったろうか。いまは企業トップや首相がHPをもって発信する。仕事から完全解放されたらやりたいことがある。「賀茂川の風にさそわれて」の全体デザインを手直ししたい。時代遅れのフレームからCSSを使ったグローバルナビ、ローカルナビでもっと見やすく。プロジェクトX的仕事も一冊の著作も残せなかったがこのHPを生きた証、墓標としたい。3月12日(木)、13日(金)料理に気合が入った。シチュー、炒飯、ベーコン煮物など。

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コメント

読んでいただいてありがとうございます。この文章、自己陶酔ですかなあ。12年前1997年12月、HP記事の転載です。山崎豊子の「沈まぬ太陽」がベストセラーになった時期で、会社は制度疲労のピーク。全体意見はあっても個人意見がない大企業病。どろ舟宴会は傷のなめ合い。自を叱咤し他を鼓舞する意味があったと思います。  

投稿: 友人Y | 2009年3月15日 (日) 12時21分

今号、ちょっと辛い言葉が並んでいますね。
若き「己の勇姿」を見て、闘争心の焼けぼっくいに火がつきましたか?
老化抑制に十分な効果がありそうです。

投稿: 友人X | 2009年3月15日 (日) 10時48分

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